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2011年10月3日月曜日

高山病対策:基礎知識と対策方法


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 高山病対策

ペルー旅行で一番心配になるのが高山病ではないでしょうか。
高山病が重度に発症した場合、命に関わったり、後遺症が残ったりする可能性があります。
軽度の発症であったとしても、1・2日程動けなくなることもあるので、旅程に大きな影響が出て、行くはずだった観光地にも行けなくなる残念な結果になることもあるでしょう。

ですから、 高山病についての知識を最低限持ち、前もって準備しておく必要があります。
このページでは旅行に必要な最低限の情報をまとめて紹介しています。
ペルー旅行を計画されている方は是非、参考にしてください。
(もっとも、ここに書かれている対策を全部行ったとしても、体質や体調などにより高山病が発症する可能性がありますので、くれぐれもご了承ください。)

なお、高山病についてのより詳しい情報は姉妹ブログの「クスコに死す」で取り上げています。

⇒クスコに死す:高山病対策



 高山病とは?

高山病とは簡単に言うと、酸素が欠乏するために生じる症状のことです。
標高が高くなると空気が薄くなるため、2400メートルを超えた辺りから体が酸素不足の状態となり、頭痛や疲労感、吐き気などを発症するようになります。

ひどい場合には、脳への酸素不足が続き、後遺障害が残る可能性もあります。



 どうすれば防げるか

高山病による被害を減らすには、予防をすることが一番です。
発症してから対処するよりも、前もってできることは全て行っておきましょう。


1.体調を整えておく

旅行中はどうしても疲れがたまりやすいものですが、疲労したままクスコやプーノなどの標高の高い場所に行くのは危険です。
前日は十分な睡眠をとり、体調を整えておきましょう。
これだけでも大分高山病の発症を抑えられます!
また、安いからといってリマ→クスコを飛行機ではなく、バスで移動するとかなりの疲労がたまり高山病になってしまうケースもあります。(所要時間が飛行機:1時間に対し、バスは20時間以上

また、クスコに着いてからも、その日は他の予定を入れず、ただゆっくりしていてください。


2.徐々に標高を上げる

標高が0メートルのリマから、標高3400メートルのクスコに移動する場合、急激な標高差のため高山病が発症する確立が高くなります。

なので、途中に中間くらいの標高の場所を経由し、そこで一日滞在して体を慣らし、さらに高い標高に備えるのは効果的です。
管理人は標高2335メートルのアレキパ(Arequipa)がお勧めです。

もしくはクスコ市のすぐ隣の町、ウルバンバ(Urubamba)が標高2871メートルなので、クスコよりもすごしやすいでしょう。
もしウルバンバで体を慣らすなら、クスコから2時間ほどのバスを利用するか、乗り合いタクシーで行くことが可能です。
クスコに到着したらすぐにウルバンバに移動し、1日滞在した後、ウルバンバからマチュピチュを目指すと良いでしょう。



3.高山病を防ぐ行動をとる

高山での行動で幾つかの点を意識して気をつけているなら、高山病の予防となります。

まずは呼吸の仕方ですが、意識して深呼吸をしてください。
コツは息をしっかり吐くことです。
吸って、吐いて、もう一度吐いて~ と言う具合で肺の空気を入れ替えてください。

粉末ポカリスエット
次に大事なのは水分と糖分をしっかり摂取することです。
甘いジュースを多めに飲むのが良いでしょう。
高山では食欲がなくなることが多いので、飲み物でしっかりカロリーをとりましょう。
日本から粉末のポカリスエットを持っていって、現地のペットボトル水と混ぜるのもお勧めです。
↓こちらのサイトで購入することができます。
ポカリスエット 74g×5包


加えて、体を暖かくし、リラックスさせることも大切です。

そして、次の行為は避けてください。
・アルコールの摂取(数日後なら大丈夫かも)
・運動(酸素がより不足してしまう)
・到着してすぐの睡眠(睡眠中は呼吸が浅くなるため)



アセタク(アセタソラミド)の錠剤
4.薬やサプリを活用する

高山病対策で有名な薬はダイアモックス(ペルーではアセタソラミドAcetazolamide)とソロチピル(Sorojchipill)の2つでしょう。

このうち、ダイアモックス(アセタソラミド)の方は高山病に効果があるという科学的な根拠を得ています。
空港やクスコ市内の中心部の薬局で購入することができます。(日本で購入するのは処方箋が必要なため難しい)
体の大きい人は一回一錠(250ミリグラム)を朝夕それぞれ、小柄な方は一回半錠(125ミリグラム)を朝夕に服用してください。
高山到着後すぐに服用を開始し(到着前から服用していた方が良い)、2日ほど続けてください。

オキシショット(酸素ボンベ)
副作用として、指先のしびれや頻尿・多尿となる場合がありますが、服用を止めると収まるので心配する必要はないでしょう。
服用時にはカリウムが不足するので、バナナやオレンジを食べて補うことも勧められています。


もうひとつのソロチピルの方はアスピリンとカフェインが主成分のただの頭痛薬です。
高山病の症状である頭痛を緩和するだけなので、高山病薬と呼ぶことはできないでしょう。
バファリンなど国産の頭痛薬でも同様の効果を得ることができるでしょう。


また、クスコの薬局では酸素ボンベも入手することができます。
これは高山病の症状を緩和するのに、また息切れを起こしている時などに効果があるでしょう。



通常サイズ
もうひとつ、当サイトでかなりお勧めしているのが、飲む酸素とも言われている、オーツープラスダイレクトです。
エバニュー社が開発した、水に酸素を閉じ込めたサプリです。
水に数滴たらして飲用することで、胃から直接酸素を吸収することができます。
スポーツや登山に活用されているようなので、高山でも威力を発揮してくれるでしょう。

管理人も、知人がクスコに来た際に実際に使用してみましたが、(たまたまかも知れませんが)高山病になった人は4人中誰もいませんでした。

劇的な効果をもたらすサプリではないかもしれませんが、あると安心だと思います。

オーツープラスダイレクトは以下のサイトで購入できます。
エバニュー(EVERNEW) オーツープラス ダイレクト EBY560
エバニュー(EVERNEW) オーツープラス・ダイレクト ミニ EBY563
エバニュー(EVERNEW) オーツープラス・ダイレクト ストロング EBY564





逆に、食べる酸素と呼ばれるサプリは山岳ショップなどで高山病対策として売られていて、クスコの観光客も持って来る方が多いですが、根拠に乏しく、効果は期待できないと思われます。





 もし重度の高山病が発症したら?

十分対策を講じても、高山病が発症する場合があります。
軽度であれば、1・2日の休息で回復しますが、重度の場合にはどうしたらよいでしょうか?

できることは2つです。
速やかに標高の低い場所へ移動するか、病院に行くことです。
旅程や金額を心配するよりも、自分の体を一番に考えて、すぐに行動してください。
手遅れになった場合、脳に障害が残ることがあります。

ですから、高山病は発症してから対策するのではなく、予防を行い未然に防ぐのが最も効果的です。





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